とよあけ大満喫ルート

「とよあけ大満喫ルート」は、豊明市の名所が網羅された1日かけて楽しめるルートです。思い切って総距離11kmのロングコースに挑戦しました。ぜひ、その魅力をご覧ください。

豊明駅

豊明駅からスタートです!

愛知豊明花き地方卸売市場

まずは名鉄名古屋本線名古屋駅から約30分の「豊明駅」西口の目の前にある「愛知豊明花き地方卸売市場」の見学です。事前に「市場見学ツアー」を申し込んでおきました。当日は運良く、愛知豊明花き流通協同組合の永田理事長に案内をしていただきました。

あまり知られていないと思うのですが、「愛知豊明花き地方卸売市場」の鉢花・蘭等鉢物の取引量は、アジア・太平洋で最大規模、世界有数の花き専門市場なのです。そして、ITを導入した最先端のセリの見学を見逃すわけにはいきません。
まずはモダンなデザインの入り口。

「市場見学ツアー」では、普段は花のバイヤーさんしか入れない「花のセリ室」が見学できます。
「花のセリ室」では、セリにかかる花の写真がセリスクリーンに大きく写され、参加している買受人が威勢のいい掛け声で値段を付けて落札していく様子を見学できます。
この日も、たくさんの方が参加しており、皆さんの掛け声が室内に響き臨場感満載! 機械セリと聞いていたので、静かなイメージがありましたが、とっても盛り上がっていたのが印象的でした。シーズンピークの春や、母の日、クリスマスなどのイベントの時期は、なんとここにある300席が満席状態になるそうです。

「花のセリ室」の次は、市場内をスカイウォークから見下ろします。

セリ落とされた花が仕分けされていく様子。

セリで落とされた商品は、購入した買受人や商品情報など様々な情報を記載したシールが貼られ、荷分けされていきます。センサーでバーコードを読み取るシステムなども紹介していただき、出荷されるまでの流れをとても詳しく聞くことができました。

また、愛知豊明花き流通協同組合の永田理事長は、海外向け輸出の取り組みにも力を入れており、年間の半分は海外で公演などもされている方で、日本の花文化、日本人の花に対する想いに大変誇りをお持ちの方でした。
お話をお伺いするなかで最も心に残った言葉です。
・万葉集など日本人の花を愛する心がなかったらできないような文献がある
・花の名前を知ることによって、日本の歴史・文化が分かる

場内に2000種類以上の木や花が植えられているそうで、桜の時期には緑の桜も咲くそうです。春になったら、是非もう一度行ってみたいと思っています。

阿野一里塚

愛知豊明花き地方卸売市場から20分ほど歩くと、「阿野一里塚」に到着です。1604年(慶長9)、徳川家康の命で各街道に一里毎に築かれた塚です。右塚と左塚が昔の姿のまま残る例は珍しく、旧東海道の一里塚の中でも貴重で、1936年(昭和11)に国の史跡に指定されています。
豊明のローカルな雰囲気の散策を楽しんでいると、両側に目印が見えてきます。

旧東海道の一里塚の中でも、さすがの存在感です。

三崎水辺公園

さて、続いて豊明市の中心に向かって徒歩20分。「三崎水辺公園」です。市のほぼ中央に位置しているのにもかかわらず、開放感たっぷりです。

想像していたよりもかなり広く、大きな池には橋もかかっています。

お花見スポットとしても知られているので、花見の時期にはライトアップされ、夜桜も楽しめます。

沓掛城址公園

今度は三崎水辺公園から徒歩25分で沓掛城址公園に到着です。

この沓掛城は、実は、今川義元が「桶狭間の戦い」の前夜に宿泊した城として、城好きの間ではよく知られています。

この城を最後に桶狭間の戦いに挑む今川義元は、何を思ったのでしょう。

城址公園としてとてもきれいに整備されているので、散策しやすく、いろいろ想いながらのんびり散策できました。

4月には桜の木が満開になり、お花見の隠れスポット! 四季を通じていろいろな楽しみ方ができそうですね。広々とした城址公園でのんびり散策ができて、気分もとてもリフレッシュできました。

二村山(鎌倉街道)

そして沓掛城址公園より20分「二村山(鎌倉街道)」です。二村山は、豊明で一番高い場所とのことです。かつては、鎌倉街道の景勝地としても知られていたとのことで、きっと昔から見晴らしがよかったのではと思います。
道はなかなかの山道で、市街地からすぐ行ける場所とは思えない雰囲気と自然が満喫できます。

歩いていてとても気持ちよかったです。

山の上まで上ると、沓掛の聖應寺飛地境内の地蔵堂がありました。

地蔵堂内。

こんなにかわいらしいお地蔵さんも発見! 「二村山切られ地蔵尊」。

「二村山切られ地蔵尊」の奥に展望台が現れます。

展望台からの眺めは、豊明市が一望でき絶景です。天気の良い日は名古屋駅の高層ビルはもちろん、養老山まで見えます。

中京競馬場

さて、二村山で自然を満喫したら、次は「中京競馬場」を訪れてみました(二村山(鎌倉街道)より徒歩40分)。平日も入場できますが、馬や競馬の雰囲気を楽しむには、競馬開催中が一番だと思います。

中京競馬場内に一歩入れば、近代的な雰囲気で、初めて訪れた方はみんな驚きます!

レースコースとの距離も近いので、よく見えます。

競馬だけでなく、小さなお子様のいる家族連れ、女性だけの訪問も大丈夫! 馬場内遊園地や、ポニーリンクなど様々な施設があり、競馬目的でなくても充分楽しめるので、休日のおでかけにオススメです。

建物内にはチャイルドコーナーもあり、広い敷地内には子供向け遊具も充実しています。トイレなどの施設はとてもきれいで過ごしやすい雰囲気。競馬開催の期間に合わせてイベントがあったりと、いろいろな楽しみ方ができそうです!

桶狭間古戦場伝説地

さて、次は豊明市に来たら絶対に立ち寄っておきたい「桶狭間古戦場伝説地」に到着です。中京競馬場からも徒歩15分、駅(名鉄名古屋本線中京競馬場前)からも近いのでアクセスもよく、今川義元の本陣の場所の諸説があるなか、唯一、国指定史跡(昭和13年4月)となっている場所ですので、見逃すわけにはいきません。

今川義元のお墓がひっそりとあります。碑陰記によれば、弔古碑が建てられたあと、通りかかった旅人が義元の墓と思い香華を手向けたりしていたため、あらためて周辺を整備し義元の墓碑を造った(明治9年)といわれています。

とよあけ桶狭間ガイドボランティアが史跡内の碑石などを巡り、昔の写真と比べながら丁寧に案内してくれます(予約制)。写真はとよあけ桶狭間ガイドボランティアの堀田会長です。

桶狭弔古碑に記されている文章を読みながら説明する堀田会長。

高徳院

最後は桶狭間古戦場伝説地と向かい隣の「高徳院」を訪問します。とよあけ桶狭間ガイドボランティアの堀田会長にも引き続き、案内をしていただきました。
境内が今川義元の本陣跡となっています。

1日かけて豊明市を散策しましたが、のんびり休息出来る場所もたくさんあり、楽しく豊明市全体を周ることができました。歴史も自然も大満喫でき、遊べる施設もある豊明市にとても驚いた1日となりました。1年を通して伝統行事やイベントなども市内各地で行われています。季節によって、様々な楽しみ方のできるスポットも多く、四季折々の姿もまた楽しめそうです。

★番外編★

戦人塚

「桶狭間古戦場伝説地」より北東にある「戦人塚」。国道一号線に表示されている国指定史跡の看板を辿りながら、高地にある住宅街の複雑な細道を、くねくね行くと辿り着きます。

桶狭間の戦いで亡くなった織田と今川両軍の戦死者が埋葬されている塚です。

現在でも忌日には、「曹源寺」が法要を行っており、地元の方にも大切にされているのが感じ取れました。

めん処泉七八本店

豊明には有名なスイーツや食事処も多いので、豊明散策中にはいろいろ食してみるのもオススメです。
「めん処泉七八本店」は手打ちめんとオトクなランチ・泉セットが大人気です。店内は、とても広々としていて日当たりもよく、お庭も眺められる席もありました。

ボリュームたっぷりのセットが1,000円ほどで楽しめます。

これだけの種類と量があれば、大満足ですよね。

豊明消防署本部

「市民に開放された劇場型消防署」がコンセプトの「豊明市消防署本部」。子供が大好きな消防車や救急車が間近で自由に見学できます。

ロゴは兜をイメージしたデザイン! 間近で見ると新しい気づきがあって面白いですね!

こんなに近くで自由に見学できるようになっています。

消防署を一回りしているスカイウォーク。

1時間ほど滞在しましたが、救急車の緊急出動がありました。館内に響いたサイレンに緊張感が走ります。